会社に依存しないためにするべきこと

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こんにちは。ミニマリスト大学生のmiiです。

 

あなたは、仕事とどのように付き合っていますか?

生活のために仕事をしている人が多いのでしょうか。

最近は、「好きなことを仕事にする」という言葉もよく耳にしますよね。

 

私はミニマリスト関連の本やブログを読み漁った後、「大学卒業後、どのように仕事と付き合っていけばいいのだろう」という疑問が頭に浮かびました。

 

そんな疑問に対し、ヒントを与えてくれたのがこちらの本です。

 

魂の退社

魂の退社

 

 

著者はアフロヘアーが特徴的な元朝日新聞記者の稲垣えみ子さん。

長年勤めた会社を辞めた時のお話です。

 

ミニマリスト的な思考と共に、仕事とは何かについて書かれています。

ミニマリストを志しつつ、大学3年生で就活も意識し始めた私にとって、「それが知りたかったんだよ!」とドンピシャな内容で、つい前のめりになって読み進めてしまう内容でした。

 

「ある」ことより「ない」ことの方が贅沢

大阪府から香川県へ人事異動を命じられた稲垣さん。

 

平日は忙しく働き、休日は買い物へ。

と、思いましたが、香川県には「買いたい」と思うものが都会ほどにはありませんでした。

 

そのため都会とは違う楽しみを見つける必要があります。

 

そこで見つけたのが、農産物の直売所。いわゆる「道の駅」です。

そこで魅せられたのは、直売所には「ないもの」がたくさんあること。

 

スーパーでは多くの種類の野菜が一年中揃っています。

しかし、直売所には季節の野菜しかありません。

食べたい野菜があっても、旬の季節になるまでは並ばないのです。

 

それ故に、その野菜をずーっと焦がれて、焦がれて、旬の季節が来て登場したときの喜び!

 

いつでも満たされているということは、モノのない時代にはすごく贅沢なことだったのだと思う。しかし、いつでも何でもある時代において、もう「ある」ことを贅沢だと思う人はほとんどいないんじゃないか。

むしろ「ない」ことの方がずうっと贅沢だったのだ。

 

現代は多くのものを欲しいと思ったときに手に入れる手段が用意されています。

例えばAmazonは、プライム会員になっていると商品を無料で翌日に届けてくれますよね。

 

しかし、慣れてしまうとそれを贅沢だと思わなくなってしまいます。

むしろ「ない」という状況に、面白さを感じたり。

 

便利な世の中に飽きと不安を感じていたので、このお話はとても共感しました。

 

生きていくのに必要なものって、ちょっとしかない

東日本大震災によって起きた、福島県原発事故をきっかけに節電に取り組んだ稲垣さん。

 

 「原発のない暮らし」とはどういうものか、果たしてそんな生活は本当に可能なのか。まずはやってみようと思ったのです。原発はないものとして、すなわちこれまでの半分の電気で暮らしてみようと。

 

もともと電気をあまり使わない生活をしていた稲垣さんでしたが、「電気はない」という前提の生活が始まりました。

 

夜は灯りをつけない。

しばらく経つと目が慣れてきて、今まで気がつかなった明るさが現れてくる。

 

テレビは観ない。

そうすると、暗闇に静けさが出現し、窓の外から風の音や虫の鳴き声が聞こえてくる。

 

極めつきは冷蔵庫。

冷蔵庫がないと、スーパーで安易に買い物をすることができなくなります。

よく考えて買い物をするようになるので、買い物の量がどんどん減ったそうです。

 

なんだ、私が生きていくのの必要なものって、驚くほど「ちょっと」しかないじゃん。

 

この気づきは、ミニマリズムな思考と共通しています。

家電や習慣など、当たり前だと思っていることを見直せば、自分に本当に必要なものが見えてくるのです。

 

日本は「会社社会」だった

会社を退職した稲垣さん。

そこで気づいたのは、日本は「会社社会」だということでした。

 

日本社会は、会社という装備を通じて信用を担保することで多くのことが成り立っていたのである。ああそして私は、そのサークルの外に能天気に飛び出してしまった。

 

かつての時代はうまくいってた「会社社会」。

ものがたくさん売れ、会社がどんどん大きくなり、増えた給料でみんながものをたくさん買って、経済がうまく回る。

 

しかし、今の時代はものが売れません。

そのような状況で利益を生み出すためには、社員を安く使い捨てるか、客を騙すしかありません。

 

そのような会社社会にこのまま巻き込まれても、未来は明るくないです。

そのために稲垣さんは、自立をすることを勧めています。

 

私が提案したいのは、ほんの少しでもいいから、自分の中の「会社依存度」を下げることだ。要は「カネ」と「人事」に振り回されないことである。

例えば会社からもらえる給料は人それぞれだが、たくさんもらっておる人も、少ししかもらっていない人も、可能な限り、その給料に全面的に依存しないことだ。

 

自分に本当に必要なものを見直し、わずかでも支出を抑え、お金を貯める。

そうすれば会社に対しての心構えが変わってくるのではないだろうか、という提案をしています。

 

また、会社で働くこと以外の好きなことを見つけることも同時に提案しています。

 

これらのことは、学生である自分も実践できることです。

アルバイトによる収入を全て使い切るのではなく、本当に必要なものだけにお金を使い、残りは貯金する。

また、アルバイトや大学以外に、自分の好きなことをを見つけ、居場所を作る。

 

前者に関してはミニマリズムを追求することによって実現させ、後者に関してはこのブログが新たな居場所になればなと思います。

 

アルバイトや大学が嫌いではないですが、ずっと続けてると息が詰まって苦しくなる時があります。

この調子で就職して、週5日(もしくはそれ以上…?)勤める自信が全くありません。

 

そんな悩みに対し、今から実践できる生活や仕事との向き合い方ヒントがたくさんつまった本でした。

 

魂の退社―会社を辞めるということ。

魂の退社―会社を辞めるということ。